上海朶雲軒拍賣有限公司の大規模オークションでは400名~500名が参加します。富裕層が多く高価な物が落札されます。中国美術品をこの会場に持ち込むことにより、日本国内で売却するよりも2倍から4倍の売値がつきます。
上海朶雲軒の大規模オークション会場の受付け
文房四宝や芸術作品を豊富に取り揃えた老舗店です。国内のみならず、世界各地からホンモノ志向の芸術愛好家が集まります。 古くは清代の末期、100年あまりの歴史を誇り中国には「北に栄宝斎(えいほうさい)南に朶雲軒あり」という言葉があります。
日本で言えば銀座にあたる上海は目抜き通りの南京路にある朶雲軒の文物店
中国には大手美術品オークション会社が30社ほどあります。日本美商は、その中でもトップクラスのオークション主催会社である上海朶雲軒の日本窓口となっております。
朶雲軒美術品鑑定士の 邵さん(左)常さん(右)と当社社長(中央)
弊社にご依頼されたお客様からのオークション出品作品も多くが落札されるようになりました。お客様からは多くの喜びの声を聞くようになり、たいへん嬉しく思っております。さらに、より高値で落札されるようにと出品作品を集めております。
中国経済の発展にともなってオークション出品点数が増加し続け、2日だったオークション日程が3日間に延長されました。オークションの総売上高も過去最高となりました
十数年前に美術オークション市場が誕生した当初、書や中国画(墨や岩絵具による作品全般)骨董、陶磁器が主流でしたが、ここ数年洋画オークションが増えました。出品作がすべて中国人画家(在外を含む)の作品です。かつての中国で洋画(油彩画)といえば政治的表現を含むものが大半でしたが、現在では抽象具象はもちろん表現も自由なものばかりです。このことを考えると、中国オークション出品作品の大きな変化が市場の急成長を支えていることがわかります。そのため中国美術品オークションは、ここ数年で急激な盛り上がりを見せています。
中国政府が2008年の北京五輪迄に北京に32の博物館設立を予定し、2010年の上海万博迄に上海に100の博物館を建設するという計画を打ち出しています。このこともオークションブームの影響大と思われます。